即効スッキリのワックス脱毛!サロンの選び方とトラブル事例
1週間後にビーチリゾートへの旅行を控えているのに、ビキニラインの毛がモッサリしている!どうしたらいいの?
そんなときに使えるのがワックス脱毛です。ワックス脱毛なら狙った部位が即効ツルツルになりますし、自分で剃ったり抜いたりするよりも仕上がりがきれいです。
しかし、自分で行うセルフワックス脱毛や技術が未熟なサロンでの脱毛だと、肌の赤みや毛穴の化膿といったトラブルにつながる可能性があります。
ワックス脱毛の仕組みと実際にあったトラブル事例、トラブル時の対処法、サロンの選び方をご紹介します。
ワックス脱毛ってどんなムダ毛処理法?一般的な脱毛との違いと効果
ワックス脱毛はその名のとおり、肌にワックスを塗って脱毛する方法です。
海外ドラマの「SEX AND THE CITY」で、登場人物がワックスでデリケートゾーン(アンダーヘア)を脱毛する「ブラジリアンワックス脱毛」をしているシーンが放送され、日本でも知名度が急上昇しました。
人気モデルのマギーがブラジリアンワックス脱毛をしていることを公表したり、モデルのMALIA.が経営しているワックス脱毛サロンにタレントのMEGUMIやGENKINGが通っていることもあって注目されています。
ワックス脱毛の方法と人気の理由についてご紹介します。
ワックス脱毛の仕組み!ワックスをはがす時にムダ毛が抜ける
ワックス脱毛はこのような手順で行います。
- 脱毛したい部位にワックスを塗る
- ワックスの上からストリップ(紙)をあてる
- ストリップを一気にはがし、毛も一緒に抜く
ストリップを使わないハードワックスもありますが、仕組みは同じだと思ってください。ワックスに毛を絡ませてくっつけ、一気に引っこ抜く方法です。
当然、痛みはあります。
特に粘着力が強すぎるワックスを使ったり、ワックスをはがす前に乾かしすぎた場合などはとても痛いです。
基本は毛抜きと同じ!ワックス脱毛後2週間で毛が生えてくる
ワックス脱毛は一気に処理できるだけで、毛抜きとあまり変わりません。
レーザー脱毛や光脱毛のように半永久的に毛が生えてこないということはなく、10日~2週間くらいでまた生えてきてしまいます。
光脱毛やレーザー脱毛が、回数を重ねるごとに毛が減って、ほとんど処理不要になるのとは大きな違いです。
ワックス脱毛のベストタイミングは?海に入る直前はNG
ワックス脱毛したあと2~3日は毛穴が開いた状態になるので、雑菌の侵入を防ぐために海やプールに入るのは避けなくてはいけません。海やプールに入る5日~1週間くらい前にワックス脱毛するのがベストでしょう。
2回目のワックス脱毛をしたい場合は、毛が1センチ伸びるまではチクチクを我慢して待たないといけません。
痛いのに人気がある理由!ワックス脱毛は即効でツルツル
ワックス脱毛は一気に毛を抜くので、痛いです。それでも人気があるのは、自分で剃ったり抜いたりするより、仕上がりがきれいだからです
これはうなじをワックス脱毛した例。1回で気になるうなじの細い毛がきれいになっています。
ワックス脱毛する前に読む!本当にあったトラブル事例
即効ツルツルになれるワックス脱毛ですが、ワックス脱毛によるトラブルも数多く報告されているので注意が必要です。自分でワックスを買って自宅で行うセルフ脱毛はもちろん、サロンの施術でも肌トラブルは起こりえます。
独立行政法人国民生活センターによると、ワックス脱毛サロンでの施術によって、腫れ、アザ、化膿、内出血が発生しています。
実際にあったサロンでのトラブル事例をご紹介します。技術が未熟だったり、衛生管理がずさんなサロンを選ぶと、あなたも被害者になってしまうかもしれません。
セルフワックス脱毛・ブラジリアンワックスでのトラブルについては「ブラジリアンワックスは痛いけど即効!効果とデメリット」をご覧ください。
トラブル例1.粘着力が高すぎ、毛だけじゃなくて皮膚もはがれた
- ワックスがかなり熱く、はがすときには強い痛みを感じた
- 毛だけではなく、Iライン(デリケートゾーン)の表皮がはがれてしまっていた
ワックスの温度が高すぎたのと、デリケートな部位に粘着力が強いワックス剤を使用したことで表皮がはがれてしまったというトラブルです。痛いのはもちろん、ボコボコとした跡が残ってしまいます。
トラブル例2.毛穴から菌が入って化膿してしまった
- 背中を脱毛して1週間後、かゆみを感じ始めた
- 赤いポツポツができ、部分的に膿がたまっている
ワックス脱毛後のアフターケアが十分ではなかったか、免疫力が落ちていたために起こってしまったトラブルだと考えられます。
脱毛後3日間は毛穴が開いていて雑菌が入り込みやすい状態です。お風呂はシャワーで済ませる、シャンプーやボディソープが背中に残らないよう丁寧に洗い流すなどのアフターケアをサロンがしっかり伝えなかったのかもしれません。
トラブル例3.ワックスにかぶれて赤みとかゆみが出た
- 脱毛後すぐに赤い膨らみができて、かゆい
- 病院に行ったらアレルギーだといわれた
ワックス脱毛に使うワックスには油性(松やにが主成分)と水性(砂糖が主成分)があり、油性のワックスにアレルギー反応が出る人がいます。
トラブルを回避するために、脱毛施術前のパッチテストを受けましょう。
トラブルを防ぐ!ワックス脱毛サロンの選び方
せっかくサロンでワックス脱毛したのに、先ほど紹介したようなトラブルになってしまうのは嫌ですよね。
でもどのサロンがいいのか、店舗の公式サイトや比較サイトをざっと見ただけではわかりませんよね。むしろ、どのサロンもおしゃれで雰囲気のいい写真を載せていて、どこも良く見えてしまいます。
サロンを選ぶ時のポイントを紹介するので、参考にしてください。
感染症の知識も持っているスタッフがいるサロンを選ぼう
ワックス脱毛では毛穴が開いたり出血することもあります。デリケートゾーンなどの皮膚が繊細な部位を施術することも多いため、施術者に性病を含む感染症やその予防の知識は必須です。具体的には、毛嚢炎やHIVなどです。
衛生管理という視点からいうと、以下の点も常識です。
- ワックスを塗るヘラ(スパチュラ)やベットシーツ(カバー)、手袋が使い捨て
- 施術前に消毒を行う
また、ベッド周りや施術用個室が不潔に感じられるようなサロンでは、施術してもらわないようにしましょう。
当日ベッドを見てから断るのは難しいので、事前に口コミで清潔感についてもチェックしておくといいでしょう。
部位によってワックスを使い分けてくれるサロンは知識豊富
サロンで使うワックスには大きく分けてソフトワックス、ハードワックスがあります。「Vラインなどのデリケートゾーンには、肌への負担が少ないハードワックスが適している」というのが世界標準なので、Vラインにはハードワックスを使ってくれるところを選ぶのがいいでしょう。
肌の状態や部位によって、どのワックスをなぜ使うのかを説明してくれるサロンを選びましょう。
ワックスの種類 | 特徴 |
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ハードワックス |
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ソフトワックス |
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脱毛後のケアについて教えてくれるサロンがいい
脱毛後のケアについても、しっかり説明してくれるサロンでないといけません。主な注意点としてはこんなものがあります。
- 施術後2~3日は湯船につからない、プールや海は避ける
- 施術当日は汗をかく運動は避ける
WEBサイトにアフターケアについてのQ&Aが載っているサロンや、最初に説明やカウンセリングをしっかりしてくれるサロンで施術してもらいましょう。
光脱毛中にワックス脱毛を併用してもOK?疑問点と注意点
ドラマの影響で人気になったとはいえ、まだまだ一般的ではないワックス脱毛。そのため、ここまで記事を読んでもワックス脱毛に関する疑問がまだたくさん残っていることと思います。
ワックス脱毛後に肌はどうなるのか、光脱毛と併用していいのか、もしもサロンでトラブルが起きたらどうすべきかなど、ワックス脱毛の疑問点を一気に解消しましょう。
脱毛後2日程度は赤みが残ることを覚悟しよう
ワックス脱毛後は毛穴が開いた状態になり、脱毛した部位が赤くブツブツになってしまうことがあります。普通は数時間ほどでおさまりますが、2日ほど続く人もいます。
痒い、痛いという感覚がなければ、時間が経てばおさまると思って大丈夫です。ただし見た目が悪いので、服で隠すとか、施術当日や翌日は外出を控えるなどの対策をとるのがおすすです。
光脱毛とワックス脱毛を併用するなら毛周期に注意
ワックス脱毛と光脱毛は併用できるので、光脱毛サロンに通いながら、どうしてもすぐに処理したいときだけワックス脱毛するということも可能です。
ただし、ワックス脱毛してすぐに光脱毛しても意味がありません。毛のメラニン色素に熱をあてて脱毛する光脱毛の仕組み上、毛がない状態で光脱毛しても効果は出ません。毛が生えてくれば光脱毛が可能です。
ワックス脱毛と光脱毛を併用する際の注意点は、ワックス脱毛で無理やり毛を抜くため、毛が生え変わるサイクル(毛周期)が乱れてしまうことです。
毛周期に合わせて定期的に光脱毛に通っている場合、毛周期と脱毛施術時期がずれてしまうことで、光脱毛の回数が多くかかってしまうことがあります。
妊娠中にワックス脱毛するなら産科の許可をとろう
ブラジリアンワックスは光脱毛やレーザー脱毛と違って妊娠中でも施術可能です。ただし施術する部位によっては、妊婦には辛い姿勢をとる必要があります。また、痛みでいきんでしまったりストレスになることもあるので、あまりおすすめではありません。
妊娠初期や、妊娠後期でいつ生まれてもおかしくないような時期にワックス脱毛するのは避け、安定期にかかりつけの産婦人科医の許可を得てから脱毛するようにしましょう。
ただし、ワックスを塗っている間に体が冷えてしまうとか、施術時の姿勢が妊婦には辛いという理由で、妊娠中は施術を断るサロンもあります。
妊娠中に光脱毛やレーザー脱毛できない理由は、「妊娠中・授乳中の脱毛は休止しよう!身体や肌に負担が大きい」で説明しています。
ワックス脱毛サロンでトラブルが起こったらまず病院へ
サロンでワックス脱毛したあとにトラブルが起こってしまったら、まずは病院で診察してもらってお医者さんに診断書を書いてもらいましょう。
サロンでの施術が原因だと証明できたら、診断書をもとに施術代金の返金を求めてください。サロン側が肌トラブルが起こるかもしれないと説明してくれていなかった場合は、損害賠償(慰謝料や治療費)も請求できるはずです。
「施術によって生じた損害については責任を負いません」は無効
サロンでは、施術前にワックス脱毛で起こり得るリスクなどを説明されて、同意書へのサインを求められるはずです。適当に読むのではなく、しっかり読んで納得してからサインしましょう。
同意書をチェックしたとき、「施術によって生じた損害については責任を負いません」と書いているサロンは避けてください。何かあっても対応してくれない不誠実なサロンに通うことはありません。
そもそも、「施術が原因で損害を与えても、何もしませんよ」なんて、一方的に顧客に不利な同意書は無効です。
この点は旭川総合法律事務所の皆川弁護士が明言しています。
基本は光脱毛、緊急時だけワックス脱毛を使うのがおすすめ
ワックス脱毛は最低限にして、それ以外は光脱毛でコツコツ脱毛するのがおすすめです。もし急ぎでワックス脱毛サロンを探すなら、選び方で紹介したように、衛生管理がしっかりしていてスタッフの知識が豊富なサロンを選んでください。
疑問点や不安な点は、事前に電話やカウンセリングできっちり解消しておくようにしましょうね。