埋没毛(埋もれ毛)の原因と対策・予防法とは!黒いぶつぶつを撃退

「脇や足に黒いぶつぶつや、ニキビができた!」そんな悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
黒いぶつぶつの正体は、皮膚の中で毛が成長してしまう「埋没毛(埋もれ毛)」です。普段誤った自己処理で、ムダ毛を剃ったり抜いたりしていることが原因で、特に脇や足、ビキニラインにできるものです。
埋没毛は放っておくと炎症を起こし、ニキビのようなできもの「毛嚢炎(もうのうえん)」の原因になります。
また埋没毛を毛抜きなどで無理やり抜くと、炎症が起きて赤いぶつぶつやかさぶたができ、スカートがはけないなんて悲惨な状態になることも。
しかもその炎症の跡が黒ずみとして残る「色素沈着」の原因にもなってしまうんですよ。
そんな埋没毛を解消するにはクリニックでのレーザー脱毛が最も効果的ですが、レーザー脱毛以外にも、自宅でのケアでも手軽に解消できるんです。
今回は埋没毛の原因と対処法、さらに対策・予防法まで詳しく紹介します。
埋没毛(埋もれ毛)の原因はムダ毛の自己処理
「埋没毛」とは「埋もれ毛」とも呼ばれ、皮膚の中で毛が成長している状態のことです。脇や足、デリケートゾーンに特にできやすく、黒いぶつぶつになってしまいます。
この埋没毛は誤ったムダ毛の自己処理によって起こり、放置するとニキビのような「毛嚢炎」や、黒ずみである「色素沈着」が起こることもあります。
埋没毛の原因と放置するデメリット、埋没毛のできやすい部位を詳しく見ていきましょう。
誤った自己処理はNG!皮膚の炎症が埋没毛(埋もれ毛)の原因に
黒い点や塊がぶつぶつしている埋没毛をよく見ると、皮膚の中に毛が埋まっており、くるくるとした渦巻き型になっていたり、まっすぐ皮膚に埋まっています。
埋没毛は誤ったムダ毛の自己処理によって起こりますが、その自己処理方法には例えばこんなものがあります。
- カミソリ
- 毛抜き
- 脱毛ワックス
- 脱毛テープ
これらの自己処理を誤った方法で行うと肌が傷ついてしまい、ムダ毛が出てくる毛穴がかさぶたや角質で覆われます。すると毛が皮膚の外に出ることができず、皮膚の中で育ってしまうのです。こうしてできるのが埋没毛です。
次のようなカミソリ処理の使い方は特に肌を傷つけやすいです。
- 毛の生えている向きと逆方向に剃る「逆剃り」をする
- 乾燥した肌にシェービングローションも使わずに剃る
肌に負担がかかる処理をするとバリア機能が働き、角質化して皮膚を覆ってしまい、埋没毛を増やす原因になります。
しかもカミソリ処理は毛先を斜めに切り鋭くしてしまうので、毛が毛穴以外の皮膚の組織も貫通して、埋没毛に特になりやすいのです。
また剃るのがダメなら抜けばいいのではと思いがちですが、毛抜き・脱毛ワックス・脱毛テープはどれも毛と一緒に周りの皮膚も引っ張ってしまうため、肌が傷つき角質化して埋没毛の原因になってしまいます。
当サイトの「ブラジリアンワックスは痛いけど即効!効果とデメリット」や「脱毛テープならツルツル素肌を長く保てる!使用法と注意点」でワックス脱毛や脱毛テープが埋没毛を引き起こす理由について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
埋没毛(埋もれ毛)の放置で毛嚢炎や色素沈着が起きることも!
埋没毛はそのまま放置しておくと、自然と角質が取れて解消されることもある一方で、「毛嚢炎」や「色素沈着」などの肌トラブルを起こすこともあるので、注意が必要です。
- 毛嚢炎・・・埋没毛の周りが赤くなり、毛穴の中に膿がたまるニキビのような小さなできもの
- 色素沈着・・・シミのように黒ずんだり変色して、跡になったもの
毛嚢炎は、埋没毛やムダ毛の処理などで毛穴の中に雑菌が入り、炎症が起きることでできてしまいます。肌が炎症を起こすと、刺激から守るために黒い色素である「メラニン」が生成され、皮膚の黒ずみが表面に残ってしまう「色素沈着」につながります。
埋没毛(埋もれ毛)を無理に抜くとさらに悲惨なことに!
渦を巻いて皮膚の中に埋まっている埋没毛を、気持ち悪いからと毛抜きやピンセット、針などで皮膚を破って、無理に抜いてしまったという人もいます。
無理に埋没毛を引き出して抜いてしまうそれらの方法は、埋没毛の悪化につながってしまいます。
そもそも埋没毛の原因は、ムダ毛の自己処理で皮膚が傷つき角質化することです。無理に埋没毛を出そうとして、ほじくって皮膚を傷つけると、また次に生えてくる毛も埋没毛になって悪化してしまう悪循環になってしまうのです。
埋没毛を毛抜きやピンセット、針などで無理にほじくって抜くのは避けましょう。
埋没毛(埋もれ毛)の処理は脱毛か角質除去
肌は時間とともに新しく生まれ変わるので、埋没毛をそのまま放置しても、表面の角質がそのうちはがれて解消されますが、炎症が起きて毛嚢炎や色素沈着になることもあります。
さらにこのときに埋没毛ができているのに、その上から無理に自己処理をしてしまい皮膚を傷つけると、また同じ部分に埋没毛が繰り返しできてしまうんです。
そのため埋没毛は適切に処理してなくすのが理想です。
埋没毛は皮膚科などクリニックでの治療か自宅でのケアで処理することが可能です。その処理方法を詳しく見ていきましょう。
埋没毛をクリニックのレーザー脱毛で解消!色素沈着も同時に治療
クリニックでのレーザー脱毛なら、埋没毛の治療も可能です。医療レーザーは医師が行う医療行為で威力も強いため、皮膚を傷つけずに深い毛根でも直接破壊することができます。
クリニックによっては先に医療器具を使って埋没毛を表面に出してから、レーザーの照射をするところもあります。
しかも肌トラブルが起きても、すぐに処置して薬も処方してもらえるので、安心して施術を受けることができます。
また毛嚢炎と色素沈着の治療を受けながら施術を受けることもできるので、確実に肌を綺麗にすることができますよ。
レーザー脱毛については次の記事で詳しく解説しています。
埋没毛の自己処理にはスクラブを使った角質除去がおすすめ
自宅でお金かけず埋没毛を治したいという人には、スクラブを使った自己処理がおすすめです。スクラブとは種子や樹脂、塩などの細かい粒で、ボディスクラブやスクラブ洗顔料が売られています。
スクラブで肌をこすることで、毛が伸びてくるのを邪魔している古い角質を取り除くことができ、毛が排出されやすくなるんです。
スクラブはドラッグストアでも売られていますが、自分で選ぶのが不安な場合はSABONやLUSHなどのバスグッズが充実したお店で、店員さんに相談して肌質に合うものを選んでもらうのがいいですよ。
粒子が粗いものから細かいものがありますが、肌が弱かったり敏感肌の人は、米ぬかやこんにゃくなどの、粒子が細かいスクラブがおすすめです。
またスクラブは肌に刺激を与えることになるので、使うときは以下の事柄に気を付けてください。
- ごしごしこすらない
- お風呂で肌を柔らかくしてから使う
- 乾燥肌には使わない
- 週2回程度にとどめる
スクラブは油分を洗い流すので、乾燥肌に使うと肌荒れを起こす場合があります。
乾燥肌の人は普段から保湿をして、商品を選ぶ時も保湿成分配合のものを選びましょう。
ピーリングで角質を溶かして埋没毛を自己処理する方法
埋没毛の対策にはピーリングも挙げられます。
ピーリングは古い角質を弱い酸で溶かし、新しい皮膚が再生するのを促す方法で、埋没毛だけでなくニキビあとやニキビ、小じわ、シミ、くすみに効果があります。
ピーリングジェルは1000円前後でドラッグストアに売っているので、気軽に自宅でケアしたい人におすすめです。
ピーリングもスクラブと同様、やりすぎると肌によくないので、週に2回程度にしておきましょう。
またピーリングの後は皮膚が薄くなっているので、紫外線対策や保湿を徹底して、肌トラブルを防ぐように注意してください。
ただしピーリング剤の成分や濃度が合わないと、赤みや吹き出物などの肌トラブルを起こす可能性もあります。もし肌トラブルが起きた場合はすぐに皮膚科を受診してください。
一方で美容皮膚科や皮膚科なら肌に合わせた濃度で施術してくれるので、敏感肌の人や肌トラブルが不安な人は病院での施術をおすすめします。
また病院のピーリング剤は、家庭用よりも濃度が高い薬剤を使えるので、効果は高いんですよ。美容皮膚科なら脇1回7,000円前後で施術が受けられます。
埋没毛(埋もれ毛)の対策・予防法!自宅でもできるケアもあり
埋没毛の処理には、クリニックでの医療レーザーやエステでの光(フラッシュ)で脱毛するのが、最も埋没毛のリスクが低い方法です。
クリニックやサロンで脱毛することで、毛が生えてこなくなったり生えにくくなって埋没毛ができなくなるため、埋没毛の対策・予防には自己処理をやめて脱毛に行くのがベストです。
もし脱毛に行くお金や時間の余裕がない場合は、スクラブやピーリングなどで毛を排出したり、ムダ毛の自己処理を電動シェーバーに切り替えたり、ボディクリームやローションで保湿をするなど自宅でのケアでもある程度の対策はできます。
光・レーザー脱毛で埋没毛(埋もれ毛)対策
そもそも毛が生えなくなれば、埋没毛ができることもありません。自己処理をやめて、クリニックでの医療レーザー脱毛やサロンでの光脱毛で毛を生えにくくすることが、埋没毛の最もベストな対処法です。
クリニック(医療機関)での脱毛とサロンでの脱毛を比較しました。
主な脱毛法 | 目安の回数 | 効果 | |
---|---|---|---|
クリニック | 医療レーザー | 5回 | 毛がほぼ生えてこなくなる |
サロン | 光(フラッシュ) | 12回以上 | 産毛程度に毛が細くなる |
回数や効果以外にもさまざまな違いがあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
クリニック | 今できている埋没毛もすぐに解消できる | 痛みが強い |
サロン | 痛みが弱い | 今できている埋没毛の解消はできない |
それぞれの特徴を詳しく紹介します。
クリニック(医療機関)でのレーザー脱毛の特徴
先程も紹介したように、医療レーザー脱毛は皮膚科や美容皮膚科、美容外科などの医療機関で受けられます。
威力が強いので医療レーザーを5回ほど照射することで、ほぼ毛が生えてこなくなります。
埋没毛があってもレーザーを受けられる場合もありますし、色素沈着や毛嚢炎の治療も同時に受けることができます。
今できている埋没毛をすぐに解消したい、効果を短期間で出したいという人には、クリニックでのレーザー脱毛がおすすめです。
レジーナクリニックなら、麻酔や初診料・再診料など追加料金がかからず脱毛完了までの回数5回〜8回で脱毛が完了します。詳細は以下のページをご覧ください。
サロンでの光脱毛の特徴
またサロンでは光を12回以上照射することで、産毛程度まで毛が細く生えにくくなります。
サロンは医療機関ではないのでクリニックほどの威力は出せませんし、レーザーも使えないので毛根を破壊することはできません。
つまり毛が表面に出た後の照射で効果が現れるんです。
威力が弱い分レーザー脱毛より痛みが弱く、保湿クリームなど肌ケアのサービスがあるサロンもあるので、エステ気分で脱毛したい人におすすめです。詳しくは次の記事で解説しています。
レーザー脱毛・光脱毛の費用と回数
埋没毛ができやすい部位と、脱毛の費用と回数は以下の記事に詳しく書かれているので、ぜひ参考にしてください。
- 脇・・・「脇脱毛ならサロンや病院に通おう!自分で脇毛を抜くとヤバイ」
- Vライン・・・「Vラインのムダ毛処理は脱毛がおすすめ!その費用と方法」
- ひざ下・・・「ひざ下脱毛の費用と回数!チクチクすね毛の処理とおさらば
」
広範囲の脱毛なら、全身脱毛のパックコースがおすすめです。サロンやクリニックによっては月額制で月に1万円前後で全身脱毛できるところもあるんですよ。
全身脱毛については「全身脱毛とは?全身脱毛効果を早く出すサロンの選び方と料金」で紹介していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。
電動シェーバーを正しく使って埋没毛を予防する方法
アトピー体質や日焼けがひどい人など、レーザー・光脱毛が受けられない人もいますが、その場合は電動シェーバーを正しく使い肌への負担を減らすことで、埋没毛のリスクを減らすことができます。
2.蒸しタオルで肌を温め柔らかくする
3.シェービングローションやクリームを塗る
4.顔またはボディ・VIO専用の電動シェーバーで剃る
5.処理後は保湿をして角質化を防ぐ
傷ができて炎症が起こるのを防ぐため、シェービング前は肌を清潔に柔らかくし、ローションやクリームで肌を保護しましょう。
電動シェーバーは顔用シェーバーが肌に負担が少なくおすすめですが、ボディ用やVIO専用の商品もあるので、顔用を体に使うことに抵抗がある人はぜひ試してみてください。
また処理後にはボディークリームなどで保湿をすることで、肌へのダメージを減らしたり角質化を予防できるので、忘れないよう保湿ケアしましょう。
埋没毛(埋もれ毛)対策には保湿が必須!
埋没毛の対策として欠かせないのが肌の保湿です。
肌の乾燥は、肌が新たに再生するターンオーバーを狂わせ、埋没毛の原因となる古い角質がたまってしまう原因になるんです。埋没毛(埋もれ毛)の原因と対策・予防法とは!黒いぶつぶつを撃退
また乾燥はシミやくすみ、色素沈着の原因にもなってしまうんですよ。
入浴後はボディクリームやローションなどを塗り保湿を欠かさないことが、埋没法の対策として重要です。
正しい対処法で埋没毛(埋もれ毛)をケアしよう!
できてしまった埋没毛を解消するには、レーザー脱毛で毛根を破壊するか、ボディスクラブやピーリングで角質を除去して毛を表面に出すことが最も効果的です。
埋没毛を予防するなら皮膚科や美容外科などのクリニックかサロンで脱毛するか、肌に負担の少ない電気シェーバーを正しく使ったり保湿を徹底するのがおすすめです。
黒いぶつぶつの埋没毛を撃退すれば、もうズボンや長袖で肌を隠す必要はありません。スカートやノースリーブなど、おしゃれを思いっきり楽しんでください!